デニム・ブルーママン19の2

 ひとつのことに精進していく容子では埒が開かないほど、世の中は多岐に分かれている。それを即座に体感した容子。音楽の方にシフトを取りつつも、容子が絶えず、こころを分かち合えたのは飲食業でした。アルバイトをしながら、生の音楽を学習出来るチャンスを捉えたのが、諫早市永昌東でのバンドガール経験です。バンマスと、彼の息子さんがコーヒーを飲みに止まり木に来て、話がシェイクしたようです。喫茶のママさんが、不在の昼間は容子がカウンターにいて、カリタでコー匕ーを出していたのです。容子は譜面を読めるとはいえ、彼のお父様ほどは、まだ読めず、話は弾むのです。専属のピアノ弾きはいましたが、彼のお父様と意気投合したことは大きく、サックス吹きでバンマスあるお父様は、ちょうど、バンドマンとして、息子を一人前にしたく、ドラムを学ばせていた最中だった。ふたりは、まさお君と容子は同じ歳であるため、さらに打ち解けていったのも自然な成り行きでした。