デニム・ブルーママン19の14

 

試行錯誤の末に、まさお君のお父様は、結論に至り、ふたりの棲む場所が決まれば、自活していくメドが立つとの認識で、私も、そのアパートを一回見に行きました。敷金、礼金は双方が折半の支払いで、お父様に保証人なって頂き、ふたりはようやく、パートナー出陣を果たしていました。夫には詳細を話しません。再びの家出に彼は一縷の望みを絶たれた状態だったからです。一定の距離を娘とは設けるべきだ…が彼の理性でしたが、感情はより強い圧力で彼を奮い立たせるかに見えました。私にも、周囲を翻弄させる容子の本質は、まだ捉えきれてない状況だった。サポートしてやることの最大限はやり尽くした疲労感は負荷としてありました。