ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔158〕まさお君のクラブでの修業も賃金はどうだったんでしょう。昔は修業というの名のもとの働き、そこで学ばせて頂けることに満足という構図があったからです。しかしみんなが食っていくことが第一義にあることを思えば賃金は存在したと推量します。しかし到津遊園地に行って三日ばかりすると容子ちゃんにピッタリの職場見つけているから明日くらい行ってくれない?って言われます。はい!!と満面の笑顔でキャロは応じます。毎日ただ飯で済むわけがないとの気持ちはありました。まさお君のお父様の言葉は脳裏に飛来します。自分たちだけの考えで家を飛び出したことにして欲しい・・・でないと容子ちゃんのお父さんに言い訳つかないという弁、しかしここでは肝心なことが抜けているとキャロ頭を抱えます。両親には安心してもいいよ!とヒトコト伝えてもいいのでは?という感覚で、心配し過ぎて特に母はどうにかなってしまうのでは??という不安が自分の中で巻き起こります。しかし連絡すれば居場所も言わないではおれない自分なのです。これは真正直な一面で侮れません。せっかくお世話になっているのに仕事まで探してくれていて受け入れ体制が整っている。両親の心配もよそにキャロはまさお君中心に物事を考えるべきに自分を合わせるのです。