ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔129〕本当ならツイッターフェイスブックでおめでとうを言いたかった。初音ミクちゃんお誕生日おめでとう!!これからもよろしくね♪音楽的にキャロルを見出したのは何を隠そうまさお君のお父様。今はっきりそう言える段階を迎えました。第一まさお君のお父様はまず自分の息子と比較してキャロルが上だとはっきり認識していた。ジャズにおける打楽器としてのドラムの位置?そうではないのです。キャロルの幼い時からピアノに向かっていた練習時間です。この時間積み木を崩すことはどんな卓越したサックス吹きでも出来ないと踏んだまさお君のお父様のプロ意識。このお蔭でキャロルはジャズ自由開拓に入ります。しかしどんなにジャズを演奏したくともキャバレーでは縛りがあります。ムード歌謡を演奏して欲しいという店側の要望がある。しかしバンマスは時々その縛りを破って豪快なイントロに出ることがあったのです。貯まっていた彼の欲求はパッショナブルオーラになって店のあちこちに散らばります。その発露や煌めきに気が付いた観客はハっとしてその崇高なるジャズの音色に目をうるませる。やじを飛ばす観客は全くいません。場末とはいえ、観客に音感というものが健在な証でキャロルはコレダナ・・・とそう直感するのです。音楽的な感動を呼び込むものはジャズでもクラシックでも垣根がなく同位の琴線があるということでこれは文学にも適用?と素直に思う。いいものが発見されたとき人はなぜか沈黙し目を瞑るのです。