お金で苦労した妻キャロルには、深い深い眉間の皺。この眉間が物語る人生の辛苦こそがキャロルの人間味にひと役買っていることは隠せない。お金に苦労した人間ならではのこのしわ。幸せになれなかったはずだ・・・。しあわせとしわあせ〔眉間のしわと汗〕正反対のものが彼女の中で拮抗していたのだ。つい最近、弟からショックなことを言われたって嘆いていた。貧乏したものはそのような顔に。自信に溢れた人生送れば、それなりの顔に、そしていつもいじめられた人間なら、そのような鬱屈した顔に、顔っていうのがその人の人生そのものなんだよ?って。いやあ、キャロルはもはや、音楽に挑むのはもうダメなのか?って途端に寂しい気持ちになったというから、弟も相当の暗示力を持っているのだろう。パラノーマシゲコ、すなわち俺に言わせれば何を言ってるのか?っていうマグマだ。これは噴火レベル99だ。汗もかかずに人生語るやつ、そして死に物狂いで石にしがみついてでも頑張ることもせずに、そういうマッタリなことを言う人間がいたらば?嫌だなあ~では済まない。俺は年金生活者になってもそういう自立観念で生きているんだ。