回顧録は懐古…

 古びたアルバムを見ながら何かを発見することは多い。私の赤ちゃんのときの写真を弟に尋ねたら、彼は、もう存在はしないって答えたが、別の思惑も浮上している。あれば、あたしは、嬉しいな。彼は時にお茶を濁す性癖を、持つ。本当を言えば頂戴な!ってあたしにせがまれる。だから、口を噤む。彼も私と同じで人の心が読める。ズバ抜けて、読めるから、あたし達は会話するとき、リズミカルになる。次に何を質問してくるか?どちらも、分かってる。だから、スピードが加速する。今の今、彼は、二通りの人生を見てる。校長になってるハトコの人生を尊敬しながら見ている。じゃあ、姉は?彼の姉が今後どうなるか?弟が姉を諦めないでいる限り、あたしのサクセス路線も消えないままだ。お互いを強い依存が支えている。過去は亡霊ではない証明に相当する。