アルバイトでもそこで、十年もおれれば幸いで人々のリーダーになることも夢じゃない。こういう弟の苦節を見て、脇田大佐は憂鬱だ。自分を褒めちぎってくれた弟のこの先は母だったミチ子も案ずるところだろう。しかし姉はどうも優しく対応する仕草を見せない。最初から強肩ぶりをアピールする。なぜなら甘くすることが彼をもっと陥れることだと思うからだ。彼を甘やかしてろくなことはない!!と伴侶も冷酷だ。このクールシップはどこから来たのだろう。何でも人のせいにしてきた。社会の情勢のせいにしてきたこと、オチコボレになったことが原因だ・・・と。しかし世の中では、苦境を見事に克服した人々も多いのだ。お坊ちゃまの彼が地獄から這い上がることは無理からぬ・・・と安易に決めず、行政の力を借りながら生活案件を克服させるのだ。親の財産という最後の砦はまだ残っていたということで、大佐も姉の足並みに揃えることに決める。ほなあ大佐、喜一郎定食お願いします。マゴイズム その括りから 脱出せり〔俺をぶっちぎりで、賞賛してくれたことはありがとう・・・君の人生は君の努力なしでは始まらない〕