デニム・ブルーママン16の6

 もしもみんなが次のように思い込んでいるのならいいチャンスです。他の人と同じでないと駄目なのでは?って囲いの中の思想に陥っているのならこの際です。人と同じである必要はない。容子は生まれたときから思考があったと自白をしています。むしろ胎児のときから、世の中に出ていく日が憂鬱だったと話もしています。世の中に出ていくということは、社会の枠組みにリモートすること。一生ニートで何不自由なく生きていける人はいても過小でしょう。ニートであることを自認して、おおらかに先祖の蓄積によって生きていける人々もいますから、ここではごく一般的な話だと前置きをまずしたいのです。みんなが生業を持っている方が分かち易いからです。話も合うし、みんなの呼応が速い。容子は本当のことを言っているにも関わらず、ここまで皆に不信感や乖離感を抱かせたとすれば、それは容子の当初からの作戦の一部だった・・・と今、覚醒するはずです。世の中は難儀でみなと手を繋がないといけない。それはめんど臭いっていうのは容子の弁でしたが、どうやら、次のフェーズに来ているようです。西嶌姫瑠を知らない人々の居留地と西嶌姫瑠を知る人々がいる居留地がはっきりと分割されたこと・・・このことをジャメヴによってすでに私も掴んでいます。知っていても知らない振りをする人々も相変わらず多くとも問題は発生しません。知らない人々が多いことは素晴らしいことです。日本列島が新発見されたと同位の現象。誰も知らないは、皆が知っているより遥かに偉大なことなのです。