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 僕は昨夜引きこもりの二十五歳の女性の再出発を見て心が和む。家の中でうっ屈とした生活をしている人々にも理由があるのだろう?とは思っていたがこんな端的な分かり易い理由だったことで僕の疑問も払拭していく。何と女性は就職に失敗して自己嫌悪に陥り人と顔を合わせたくなく、段々家に籠りがちになったという。そして親はそのことを心配して何とか当たり前になって欲しいがゆえに口やかましくもなる。しかし両親の口からは、甘やかし過ぎたという反省点も零れて僕としてはやっぱり・・・との線は否めない。親はどこで子供と一線を画するか?それは各家庭の方針やその子の大人度でも随分変わってくる。親と子が異常に接近し、ネグレクトの反対を行くような親子関係を僕は観たことがある。そう・・・これこそがフレドホームだ。きっと双方が何らかの理由で離れられない。しかし子供には自立しないといけないは百も承知でそれが出来なかった自分を肯定出来ず、世の中からは隔離された家庭に逃げ込む。僕はこの女性が支援施設へ行って、元気に早起きしてみんなと畑を耕す姿を見て安堵した。ただこれで終わり・・・とはどうしても思えない。一度引きこもってその隠密を味わった人々は必ず辛い時に立ち戻ってしまう傾向がある。このことを厳しく指摘する出演者もいて参考になった。社会の一員に今すぐなれなくとも、どこかでそういう人々が、もがきつつも自分再生に挑んでいることを知るきっかけになった。番組をこれからも見守ろうと思う。