ぶっちゃけ、みんなは寝室が別なのに?って訝るかもしんない。これはね、年に四回くらい、大勝ちすることがあってね、シゲコの天才マージャンで。そんなときには、仕方ないかも?って彼の寝室で合体したんだ。マージャンのことはよくまだわからないけど、勝つことにキャロルも尋常ではない程、ノリノリタケダケになるんだ。これをノリタケ現象と呼ぼうよ!負けることが好きな人間なんている?八百長ぐらいだよね~言っとくけど、キャロルは自分に対してスパルタ主義だった。他の人々へはそういう厳しさを出さなかった。何しろ、凡才を手掛けて50年掛かるとすれば、天才は花が開くのが速い。十代ですでにキャロルは花開いていた。だからこそ、自分を慎重に育てたし、自分に終始したんだよ。天才の人生は普通は悲劇に包まれるが、キャロルが大丈夫だったのは、家庭という温室にいたから・・・。この温室こそが、華麗な薔薇を温存したんだ。