ルビー・ウーマン《復讐の館編》〔107〕長男の病を聞いて、またマッチを擦ってしまいました。三男のように幸先が見えてくるかも?とそれを希望に擦りました。あと三十三本。これを来年の四月まで残すために毎月三本ずつ擦ることにします。来年六月は準備期間にしましょう。来年七月で六十歳になるまでにシゲコのお金を頼らずに生きていける自分であるために今月はあと三本、擦りそうです。予言をしたためるキャロルのことですから何が立ちはだかっているか、フゥチャァがうっすらと見える。天才に未来は見えるんですよ・・・。そこで、本当にタメになるのはシゲコの箴言。こう彼は言いました。豊橋から帰ってすぐです。今回は交通事故に遭ったも同然、こういうときに命を賭して子供を守るのが親の務めなんだよ?って。キャロルは自身が恥ずかしくなるのです。一万円も貯蓄がないこともですが、まだ、シゲコの年金をどこかで頼りにしていたかった自分が居たこと、これに驚きを禁じえなかった。どんなことがあってもキャロルはコンビニで働こう~とそう決めました。豊橋市に行ったらまずあのサンクスを尋ねたい。アパートを出て左に行くと本線〔旧国道一号線〕があり、左右にサンクス、サークルK両方あったんです。左に行ったそのお店で引っ越すときにどこへ行かれるんですか?ダンボールを分けてもらったこともあり、キャロルは答えようとして迷いました。あの時にハッキリ答えれば良かったって。娘が頭痛のときに錠剤を分けてもらったりと本当に感心な彼女でした。キャロルがお願いすれば深夜雇ってもらえるかもしれない・・・。コンビニ最前線にいることは激しい戦闘の第一部隊にいるのも同然なのです。