キャロが、一人っ子は、嫌だ嫌だと、ダダをこねて、両親に頼んでようやく弟誕生が、かなったのに、人間って、本当にわがままな生き物だなあって、つくずく思うんだ。弟のことを、もう一度、面倒みてやるのも、姉の範疇として正しいのでは?なぜ、彼を毛嫌いしたんだろう。自分の中の水晶の鏡で、そっと、弟をうつしてみると・・・。意外な声が聞こえてくるんだ。あなたの心より、弟の方が気高い。これは、あなたの弟が起死回生するキセキのプラン。彼の長所は?ない。いいえ、あるはずよ、あなたの買ってきた漫画本を覚えてた・・・。どう思う?それは、凄いと思うさ。じゃあ、バレーボールのことは?あなたのサーブが痛いって。それくらい、威力があったって。偽らざる、確かな生き証人とは、いえないかしら?蛆虫以下って、思ってた?蛆虫以上でしょ?少なくとも今は、以上に思えてしまう。教育の恐ろしい魔法にあなたの弟はかけられたけど、本来の彼は純朴そのもの。これからは、必ず変わっていく。もう一度、弟の相手をしてあげたら、そこから、新生キャロの不屈の短歌が、まるであの獅子のように起き上がる・・・そして後生、弟に関する杞憂を口にしなくなる。じゃ、キャロ、教育短歌を一首ここでお願いします~誰よりも 息子を愛する 父の居て ようやく心の 雪解けを見る