名前がミチ子と美知、似てるだけや

 ひとつだけ共通なら、きっと、美知は、紹介したい!とはならない。かなり、引っ込み思案な性格だった。ましてや、2歳上になる私の母に話掛けるのは勇気を絞り出したとしか、考えられない。2つ目は、美知が公立幼稚園の保母をしていた親近感。母も伊良林小学校に勤務していた。3つ目は、美知の兄は海軍で徴兵されて闘ったことだ。母が大佐の娘であることを美知は知っていた。私の中で、この出会いは貴重。美知の勇気がなく、紹介がなかったなら、私は生まれてないだけに、お茶には足を向けては眠れない。