ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔139〕ホステスをしている自分よりも二十歳以上若い妻にどう思うかな?容子ちゃんって。まさお君のお父様は尋ねます。そうね、面白い子だと思うけど、どうかなあ?どうかな?っていう言葉がまさお君のお父様は気に掛かります。同じ女性同士ですからそこがとてもネックになると見たんですね。キャロルとこのまさお君のお父様の奥様は五歳しか歳が違いません。まさお君のお父様はこころの中をカラッポにして妻の言葉に聞き入ります。容子ちゃんって宇宙人みたいなとこない?ええ?宇宙人?そうだよ、現実にはこの地球にはいないっていう人種みたいな直感するし・・・た、た、例えばどういうときなんだ?例えば洗い物でもそうなんだけど、食器拭いて食器棚に直すってのも知らないし、洗って積んでそれで終わり・・・まだ済んでないんですけど?って言いたいのをこっちは我慢しなきゃならなくなる。それで?言おうとしたらばもういない、速いんだよ消えるのが・・・。それなら最初から観ていて注意とかすればいいのじゃ?いいや、そんな馬鹿じゃないんだね?敵は頭は切れるわ、お嬢様育ち、もしかしたらアンタよりも切れて、上前ハネられるかもしれない、注意してナンボの価値あるから気を付けるんだよ?二十歳も歳が若い妻にそうアドバイスされこれは大変な事態ということです。