西🏝姫瑠のアディショナルタイム487

 セブンイレブンのレジ機は来たお客様を自分で判別し、ボタンを押す。それがレジ操作の最終画面で、宅急便操作でも客層を押さないとレシートは出て来ない。まず、男女を見分ける。色で分けてある。左は青で男、右は赤で女だ。その下をずっと見ていくと、最初にあるのは12の数字で19、29、49、50となる。説明はしないでもいいだろう。12はこの年齢以下の子供が店にひとりで買いに来たという旨。次の19はこれもわかりやすい。20歳にはどう見ても到達してないだろう・・ってときに押す。次は29。どう見ても30歳には到達してないだろう・・ってときに押す。次は49でこれもわかりやすい。50歳にはどう見ても到達をしてないだろうってときに押す。最後の50をあたしはこう見ている。単純に50歳以上の人々の総体。こういうのを真面目に相手を見てしっかりボタンを選んでタッチしている人間は性善説型のあたしくらいで、他のスタッフはみんな、適当に押している。そのほうがレジが速いからだ。性善説型のあたしは迷う。男か?女か?でまず、ひと悶着が頭の中で起こる。男に違いない。しかし女の可能性だってなきにしもあらず。こういうのを見てみんなが、ハッと気がつけば、相当のツワモノだということだ。39が存在しないのだ。どう見ても39歳には到達してないだろうっていうボタンは存在しない・・・・これは泣くしかない。39歳の諸君には悪いが、ないものはないのだ。