西🏝姫瑠のアディショナルタイム410

 

郵便や宅急便が来る予定があることを思い出して、家族の声でガバっと起き上がった。何回も配達員さんを行ったり来たりは可哀想と思う。それでなくとも事故なく来てくれた功労を思う。居ても寝ていた・・・とかありえない。風呂に入っているお年寄りもいるかも・・・そういう特別な場合を除いてあたしは性善説型だと自分を確信している。相手のことを最優先に考えるタイプだ。しかしまた壮大なスケールのユメを見て驚かされた。私の決断によってこの国のステータスが変わっていく。必ずや、向上していくシフトを奪還出来るように啓示も踏まえたユメだった。ほんの二時間。その時間の濃密さ・・・最近はユメのほうが防備している。ここまで見せてしまうとあたしに先を越されることを見越し、フィルターもかかっているユメだった。人々を導くセオリーをあたしは持っていて、これまでは種を蒔くシーンだった。実はないし、蕾も見てなかったから期待してなかった。しかしそれは温室の中に大切に保存してあったのだ。嬉しいし、ありえない。エアもまだ繋がっていた。