西🏝姫瑠のアディショナルタイム(151)

 

ちょっと待ってよ・・ってあたしは考え込む。相方はもともとユウキンメンバー。替わって出ているし、30分速く来て働いているのは本来あたしが八時半までだったから。それとも夜勤の彼を帰すため?ボーダーラインそのものが見え辛くなっていた。深夜のリーダーも無理を承知で引っ張って、バトンタッチの瞬間を待っておられた。八時半から来た女子は駆り出されて来ている?ってあたしはすぐキャッチしていつ連絡もらった?昨夜です・・って答え。ふたりともじゃあコケてんのね?なぜならあたしは朝の八時半までのシフトで出てきている。それなのに連絡があって、来れないかも・・っていうことらしく、オーナーから早速電話があって、自分たちが来る11時まで店に居てもらえませんか?って。緊急出動救急車アンビュランスみたいな自分で、カッコいいし、相方も前夜から了承している真面目な十代。あたし思ったんだ。年齢差、50歳くらいあってもこうして和気あいあいと仲良く働いている奇跡を思わずして、何を語る?って。オーナー夫妻は朝11時に到着してすぐあたしに深々とお辞儀をされ、あたしの任務はひとまず終えた。なんていうこと?火曜日の平常スタッフがどっちもドタキャンだったっていう事実。ひとりは前日に断りをいれてきてもうひとりは勤務直前。なんていう事件だろう。これじゃあ安心して経営なんか出来ない・・ってオーナー夫妻を思いやる。自分が経営する前で良かった・・・って。こういう下調べがコンビニ経営者になるためには必須でなんで、火曜日が危ないシフトなのかよく飲み込めた。皆で助け合っていくことが前提にはある。それをいいように取られてはこまったチャンなのだ。