デニム・ブルーママン17の13

 

近所の人たちに知られることを容子はもっとも怖れていたようで、スクールバスが来る定位置っていうのが容子がよく遊びに行っていた青田ビルの前だったことでじっと電信柱の影に隠れていたといいます。幼いときこの家のクリスマス会にずっと呼ばれていた。しかしその関係上、心の中では、容子に普段は滅多に起こらない怖さが、そびえ立っていたのでしょう。いくら豪胆の子供でもちゃんと礼はあるのです。プライドも一丁前にあった証拠でしょう。中学でバレー部でアタッカーだった美貌の生徒の彼女がまず、容子を見つけ、バスの中で話しかけてきたといいます。一体どうしたのよ、容子ちゃん東高だったはずよね?それが・・・あ、あれはね・・・容子は何といって説明するかを用意不足で満足な回答が出来ず、帰宅して悶々と考えます。やばいかも・・・スクールバスの停まる位置は目立つ場所でどうしていいのか・・・私にすぐ容子がすぐ談判してくるんですね。県営バスで行きたいけど、だめ??私は無言で睨み返しました。なんていう不埒な子でしょうか?私は容子の気持ちが少しは分かっていたけど、甘くすれば、どんどんつけあがる性向だった。スクールバスの費用はしかも払済。倹約家の鬼瓦の私が許さなかったのです。祖母のタヤには一切話さなかった。そういう機会を逃してしまっていた。夫も、話すことが出来ず、タヤが転校を知るのはなんと高3のときになるのです。タヤのいる居間を通らず玄関へ行けた家の作りも関与でした。(庄屋にて)