デニム・ブルー・サファイアママン7の5

 ピアノは重量があって昔はそう簡単には行かなかったという背景はあります。私は購入意欲満々でもまだ、クレーン技術もそこまでなかった当時・・・諦める気モチはすぐにも私を凌駕しました。オルガンの重さの果たして何倍でしょうか。でも容子に直で訊くとピアノがあってもオルガンがあっても作曲に差異はないって断言します。頭の中に鍵盤があるというのです。どういう意味かよくは分かりません。頭の中でハミングしながら新曲が出てくる!!ってそこまでピアノ、オルガンには拘りは見せない。私の心眼はピアノにあったしピアノの先生もそこは話してくれていたのに容子は作曲は全く別物と言う。私は一階に置ければやすやすとピアノの配送は頼めるのに・・って自分の心の狭さを思います。容子が二階ではなく一階でピアノを弾く姿を想像するとどうしても許せない自分がいます。横柄な自分ですがこれは真実の気持ち。譲れないのです。こんな折も折、夫はとんでもない案を私に打ち明けてくる。しかも平気な顔で・・・また論争の火種に着手してしまうのか?って私はくやしくてくやしくて・・・・。身籠って臨月迎えようとする妻に向かって提案してくる。それは義母タヤに生活費として、家賃のようなものを夫が支払いたいとするものだったのです。