デニム・ブルーママン10の9

 ピアノはすっかり諦めていたのでしょう。それを見たときの帰宅した容子の顔。まじで嬉しそうでした。まず、エリーゼの為にを爪弾く。私にもひかせて欲しくてすぐ替わります。タヤは畑に出掛けて留守でしたが、夫の妹、美知が驚いてこちらへ来る。障子を開けて応接室の椅子に腰掛け3点セットの一角を陣取ります。容子は微笑みながら叔母である彼女に合図を送ります。お母さんを許してあげてね…メッセージが含んであったのです。