デニム・ブルー・サファイアママン7の16

 確かに自然に囲まれて二階の一段上がったお縁からは東望の浜海水浴場が見えて絶景。でも自然ゆえの猛威もあったのです。ちょうど私が買い物に出かけ容子は留守番をしてトイレに下って、二階へ戻ろうとしたとき・・・長い蛇が階段をゆっくりと上がっている・・・それを誰かに伝えたくとも、タヤも畑に出掛けて留守で私が帰宅したとき、まんじりとせず見守っているあの子の様子。がたがた震えて怖かったのでしょう。お母さん、蛇がいるの・・・でも音はたてずしっかり見守っていたから・・・どうしたらいいの??私も動転します。とにかく蛇は階段が気に入っているようでそこで行ったり来たりを繰り返す。私は咄嗟に、まず赤ちゃんの元に行こうと階段を駆け上がって行き容子は下で待っています。刺激を与えてはいけないは分かっていたのが効を奏じたのです。でもこのままでは良くない。女子と母親だけでは問題は解決しません。至る所・・・昔の家は隙間だらけで家の守り神とも称される蛇のことを知らない訳ではないものの仲良しになれる訳はない。暫くするとヨッキちゃんが帰り、タヤも帰る・・・それを待つまでの時間がなんと長かったことか・・・やっぱり家が田舎にあることはいい点もあれば怖い点もあるんだな?を容子はようやくそこが理解したようです。蛇はまだ階段で遊んでいます。幅は七十センチもない狭い階段でした。