デニム・ブルーママン16の17

 私は心の中で思っておることも表に出さないなら人様には知られることは絶対にない・・・とそう思っていたほうです。だから言葉があるんだと・・・思っていることがただちに相手に伝わるなんて・・・そんなことが起これば世界は混乱を余儀なくするに違いない。

 しかしながら人の心を読める人間になら万事朝飯前で、こっちが思っていることが時系列でソッコー相手に伝わっていくのでは?それなら私は万歳です。両手を挙げて降参しないといけなくなる。じゃあ、そういう特殊な機能を維持している人間は多数存在しているの?まず想像の範疇を弄ります。そういう人間が多数生息しているのなら腹を決めて掛かるべきと発奮してまさか、自分の子供が?っていう時点で迷いも生じます。壮絶な人生をまず覚悟するからです。そして・・・自分が思うことを人には知られないように先回りが出来るはず・・・を私はまず予期します。相手が、人の心を読めるのならまず、真っ先に人様に自分の心を読まれない配備に余念がないだろう・・・を察知したからです。しかし存分に無防備な容子でした。自分の心は常にあけっぴろげで心の窓は全開で常に開いているのです。私はどういう意味?魂胆?って作戦を変更せざるをえなくなる。なぜなら、自分の武器を全く使ってないからです。それなら、私達の知らないもっと崇高な武器が隠れている可能性も高い。そのことは自分の中では手放しで喜べない部分でもあったのです。幼い子供が親を超えていること・・・それはある意味、唐突な異次元だったのです。