デニム・ブルー・サファイアママン5の21

 赤ん坊はおろか、私は絶対に容子を触らせたくはない気持ちでいました。義母のことは大嫌いだったのです。ムシズは走るくらいに嫌だった・・・でもこういう環境で今のまま暮らしていたらいけないような立場まで追い込まれて転居はやむなく・・・という立場でした。最後の幼稚園でのお別れのあと、容子と一緒に西浦上学校まで歩くと途中で中に入っているものを、今見たいの!!ってあの子が言う。お別れの時、シスターが白い長方形の箱をくれたのです。開けてみると十字架の首飾りが入っているのです。私は容子に尋ねます。このペンダント、そんなに嬉しいの?うん!!容子にはまだ弟誕生のことは話していません。それは・・・クリスマスまで話さずにおこうって旦那と約束をしていました。この子が人様を傷つけるような、オオカミのような少女になろうとしていたのを直前で救って頂いた・・・しかもどうにかこうにか、相手のお子さんも治療が終えた。しかしお子さんの心の傷が癒えることはないだろうって。私は容子の素直な気持ちを信じるしかなかったのです。もう人様に手を出したりは絶対にないだろう。そして十字架の首飾りを下さったシスターも、ある限りの心を砕いて下さったと・・・人生では様々なことが起こるけど、私は・・・今日からこの子に強制はすまい、そして学業のことは言うまい!!深く念じたのです。