ブラックオニキス・マン153

 姉が友達に借りて返済するべきお金を母が肩替わりをして支払うことをして、それをしてしまった母の憔悴はいかばかりか・・・僕を頼りにしてくれることは、同じ県にいるから相談を撥ね退けることにはならずとも、もう、ひとつの世帯を持って僕が生活開始していることで、難しい問題だ。今月、本当に切羽詰まっている状況にあるようだ。二年間積み立てて来たがん保険が支払いが難しくて、ファミポートで、ひと月分だけでも支払い継続に持ち込みたいのは母の本心だろう。しかし66歳の掛け金は、一万円弱。それをすっぱり諦めてしまうことも視野内ではなかろうか?☆しゃあないが掛かる☆お金に逼迫する人々の特徴がある。なんとか、今月だけ乗り切れば、道は拓ける・・・・という安易な捉え方だ。しかし入る金と出ていく金は毎月そうは変わらないと僕は思う方だ。宝くじが当たるとか特別なことが起こらない限り、生活がワンランクアップすることはまずない。しかし友達に借りてまで、銀ヒラスを毎日食べることが義務なのだとすれば、どこまで、ぞっこんになってしまったのか・・・・返す言葉も見つからない。しかし友達への返済はとても大事で、それを優先させ、自分のがん保険のお金を失った母を助けようとは僕は思わない。神はいるのなら、母はまず、ガンにはならないのだろう。そう、思って明るく捉えたい。二年間、積み立てて来たがん保険は掛け捨てだった。貯蓄した方が良かった・・・とは僕は思ってない。ただ、僕の父は、なぜ、母にがん保険を懸けてあげなかったの?は思っている。父と結婚した30歳だったあのときに母が加入していれば恐らく2000円内で済んだからだ。