イエローダイヤ・マン1501

 本当に不可思議で僕は三歳のときの映画を今朝偶然見て驚く。まるで僕にそっくり・・・の映画だったからだ。この映画はまず、高貴な家に生まれて伯母からの財産が入ると思いきやそれをいとこに持っていかれて憔悴し、やがて露頭に迷い、あるホームレスと最後知り合う。このホームレスは鍵になる人物だ。本当に人生はわからない。スクイズで決めた・・っていう段階のものではなくいきなりビッグボーナスで驚いただろう。結果を言うと面白くないかも・・・でも今朝は話したい。彼はいとこに奪われた全財産を取り返せる・・・などまず思ってない点が、綺麗だ。普通はあいつが、死ねば・・ってその先まで換算するもの。しかしいい家の出であったことが効を発揮する。そのいとこがまた死亡してしまう。彼に転がり込んでくる財産が最初は信じられなくて素っ頓狂な顔になるが、知人が必死こいて伝えて来たから嘘じゃない。題名が獅子座というフランスの映画だ。今お金がなくてホームレスになるかもっていう人々は勇気を貰えるし、人生生きていれば奇特な人物と知り合いになれるっていうジンクスも同時に得られる。この映画には味噌がある。自称音楽家だと名乗る彼の意外なゆるさだ。そういうのを前から標榜にしていた・・といういい加減さが生きる力となっていた。別け隔てなく人と渡り合えるホールの力を持っていた・・ということだ。そして露頭に迷ったことが人生を芳醇にしていく。今まで見たことがないような街のありとあらゆるゴミが画面にずっと映し出される。それが映画をとことん名画にしていく。素晴らしい朝になった。ケサカンは柿安だ。このコロッケをまずセブン入店一日目に覚えた。