イエローダイヤ・マン1495

 僕は昨日時代と時代のクレバスに落ち込む。空は見えるけど、かなり上に見えて、地上と呼ばれるその面まで辿り着くには登山用具は必要で、ちょうどいいことにすまほがあったのでなんとか溜飲を下げることが出来た。バーコード決済だ。この決済なら僕は許せるし、すまほと常に一緒だから気分も上がる。僕は時代と時代のクレバスに落ち込んだのもSIMカードのお引取りでの電話だった。本題に入ろう。一時間近く懸けて電話を繋げ談判したのも、家族が同じエディオンですまほを購入したことでいきなり当時を思い出したからだ。それをつければ電話が復活するかもと言われて家に届いたSIMカードを持ってエディオンまで車で飛ばす。到着すると、そこにいるUQスタッフにすぐさま入れてもらう。僕は二年二ヶ月前の状況を話した。SIMカードは三千円で届いたばかりの新品。エディオンUQスタッフに入れてもらっても電話が開通しないので、諦めて他のすまほに替えたという経緯だった。二年二ヶ月も放置していたのはメルカリで売れるかも?って正直思ってたからだ。しかあし、僕の予想は完全に甘かった。SIMカードの代金は戻って来ない上に、こんな場面が相手との会話の最中に生じたのでハテナ諸君に話しておこう。こっちの声はこっちに聞こえるしあっちの声も僕に聞こえるのに、あっちに僕の声が届かない。30分くらいの間、いや、正確な時間までは分からない。僕のすまほが誰かに乗っ取られた感じ。予感があった。しかしあっちはやはり良心の塊だったことも分かる。電話を一旦キリますねって言って本当に懸け直してくれて結果を話してくれる。上席とも話したんですが、返金は出来ません。SIMカードはハサミを入れて処分して下さい。僕は泣くに泣けない。しかし最後の力を振り絞って、尋ねる。これを売ることは出来ますよね?それは出来ません。冷酷な答えだった。あなたの個人情報が小さなチップには入っています。僕の情報が?はい。あなたがハサミを入れて切って下さる以外に方法はありません。僕は3000円をどぶに捨てたのだろか?しかし、あながちそうとも思えない。こうしてみんなと情報を交換出来ている時点で、神ってはいまいか?ハテナ魂(こん)だ。ケサカンは甘納豆。一袋を一気に食べたら僕の怒りは見事収まった。