ルビー・ウーマン1093

 映画キャリーが物理的にものを動かす能力を持っているとすればわたしは運命を司る能力を身につけていると思うのです。この一週間の動きで大体を掌握出来ました。こころの中で憎む相手は愛娘ではなく鬼娘です。しかしあたしもおんとし66歳で弱い。戦えば、あたしは負けることだって計算に入れとかないといけない。瓶だっておもちゃだって構わず投げて来る。アタマに当たって死なないとは限らない。思いきってここは神の懐に潜り込み、我が身を任せることにしたんです。苦しくて、くやしくて、相手に対して敵意があるから当然、こっちから、ぶちのめしたいけど、出来ない。分別もある。あと一ヶ月はこの子のお金で過ごさないといけないからです。子供五人のうちの四人はあたしたちを見放した格好です。家に残るお母さんが、ちゃんと娘を教育し直し、二人仲良くやっていくしかないよね。だって元はと言えばお母さんが産んだんでしょ?怖いことなんかないはずさ♬って。他の四人は家族ラインで結束しています。それで、充分、あたしも良いと思う。鬼娘を、良くしていくには本当の処あたししか出来ないこと・・・すると敵はどうなったでしょう。あたしの部屋にいたはずの大きなムカデに睡眠中に背中を噛まれて大変な痛みを訴えてきます。コスモスに一緒に買いに行き小銭をあたしに預け安くてすぐ効く奴を店員に訊いて買って来て…と頼まれる。私はムカデコロリを購入し渡します。これだけならまだ、神は存在する・・とは言えません。するとおとついの夜、時津のマンガ倉庫でとんでもないことが起こるんです。6歳の孫が展示中のバイクに乗ってかなり快調に店内を走っていたんですが、バックしたときに母親に激突してくるぶしを彼女は傷める。泣いていました。すぐ湿布をドラモリに買いに行きました。神から啓示も下(くだ)ります。・・・お前を愚弄する者はたとえ愛娘でも許さない!!って。ゴリラのようちゃんのキャリー現象はこれからも続々と起こる。そういう啓示も受け取っています。