エメラルド・ウーマン48

 容子に大きなお金を持たせない・・っていう確約を容子の旦那さまと取り交わし、少なく少なくあの子に与えたのも歯止めが効かない性質を外側から封じ込める役割を二人でまっとうしようとしていたからです。その意味が今…充分活かされていると私は微笑みながら執筆しています。何もかも与えられた人間に金銭だけが足りなかった・・・この設定が意図するもの、画策しているものは法外だということにロシアのウクライナ侵攻で私は奇しくも気がつくのです。何か特別な思惑が控える・・っていうのは容子にこうして伴走することで手応えをつかむのです。国と国を遮るバリアが存在することです。私も最初は他所様の国と国の出来事で、介入するつもりなど全くなかったのですが、映画を極めて頻繁に鑑賞していたこの二年間の容子が、いきなり、豹変したので物事の核心に気がつくことが可能になって見え易くなったのです。映画界が本当に健全なのなら、逆に、ショーン・ペンの訴えを飲み込んだはず・・・があの子にはあったのです。しかし・・・なあなあで収めた点できっと疑問符も生じてしまったんだと思う。だから今は一歩後退して容子は映画を鑑賞している。つまり姿勢はずっと後退している。逆に言えばそのことによって何かに接近している。国と国を遮っている何かを突破していくチャンスが来ているのです。そして・・・そこでしかない出会いがあってあらかじめ容子誕生のあのとき、65年前に神関与の設定がすでに施されていた・・・そこまで気がつく今になっています。穿っていると思える方もいて当然です。私も全くショーン・ペン様がトロフィーを溶かすぞ?を言うまで何もアタマには浮かんではいなかった口だからです。