アクアマリン・マン43

 僕はあまりにメディアに取り上げられることで調子に乗るケースの怖さをまずここ一週間で思った。取り上げられることは本人の満足を掻き立てる。自分を偉大だと思い違いする危険性。そして援助したり同調する国がもっともロシアを思い上がらせる。そこに注視しないといけない。容子はかつて僕に言ったことがある。いじめでもっとも辛いのは無視だった・・・って。それを鑑みると、あまりにプーチンを取り挙げることは避けたい。だからこそ、容子はゼレンスキーについたと見ていい。資源を盾に、こういうずる賢い外交を展開していれば、いつかは滅ぶが目に見える。人為的な締め付けがこれからも功を奏じる。僕が親だったら子供の資産凍結など考えたくない。人間的な親エゴは誰しも持つ。一般人だってそれは不当だ!!って叫ぶし、僕がバンカーだったことでその辺はよく分かる。金を持ったことのある人間が家を失う、貯蓄を他者によって凍結される、子供が泣きを見る・・・こういった締め付けが今後はさらなる効果を出し始める。バンカーだった頃、顧客に呼ばれて三千万以上はするよ?っていう車の助手席に座ったことがある。顧客は自慢したい。無碍に断れないのが僕らの仕事。僕も高級車は大好きで、一回でいいから乗ってみたい車は生前中にあった。しかしその車に容子のいとこが乗ってきたときはまじで慌てた・・・ゆうゆうとした仕草で矢上神社に停めて容子の実家に入って来た。僕らには夢のような車、しかもブラックだったことで僕は人生で負け組になったことを知る…。レクサスに手の届いた人物なら人生で勝ち組と僕は見ている。

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