アクアマリン・マン23

 f:id:hn0709:20211104102514j:plain僕は高校時代は唐津にいた。バンカーになって銀行の寮に入る。福岡棲みだ。さあ、盆と正月、どこに帰省するか?と言うと、父親が兄貴の家で暮らしていた関係で、唐津に帰省だった。僕は6人兄弟の5番目。男3人女3人だ。寅さんの映画と唐津ボートは休暇中の僕の心を満杯にし、甥っ子、姪っ子たちを全員並ばせ、ひとりひとりにお年玉を配るとき程、嬉しかったことはない。寅さんの映画を観ながら昨夜はあることに気がついた。佐藤蛾次郎演じる源公についてだ。容子に接するときは、彼のような所作に出れば、愛され、寵愛を受けうる。馬鹿正直でそそっかしいが、憎めない。まずは、そういう人間になれれば、何もかも上手く運ぶ。35年も連れ添った僕には断言が出来る。☆源公に学べ☆が合言葉になる。