am123

 僕と結婚して容子は資金繰りに追われたとは言うものの、それは投稿費を優先したからだろう。はがきだって八千枚として一体幾らになる?そこまで資金を投入して今の状態を見て結果が出ているとは言い難い。しかし・・・成功とは、そもそもなんだろう。沢山の金が収入として見込まれることだけではない。そこがバンカーだった僕には分かる。昨夜映像の世紀を鑑賞した容子。そこで世界の大富豪たちがどれだけ地球に貢献したか、振り回されたのか?平和な時は平和に準じ戦争になれば軍需に加わる。いや、そうせざるをえなくなるのだ。資金繰りに追われ個人的だが堪え忍んだのならそれ自体貴重な経験になったと思うし彼女の生の実態でもある。容子の人生を僕が上方修正したい。僕の金を現実に動かして来たという実績がある。僕は生きている間、容子に文句を言い続けて来た、しがないサラリーマンだ。僕の生涯年俸を計算すると二億は稼いでいる。それなのに・・・それが跡形もなく無くなっている。どこに消えたのか?それは精神面で蓄積されて今日あるとそう信じたかったけど、僕の不信感は払拭されないままだった。しかし、銭ではない処の”信用”を容子は取得出来たのでは?って今にして思う。一回失った信用を再び取り戻す。それは並大抵ではない。僕が不信感を持って黄泉の国へ旅立ったとしても、もはやそれ自体、過去の話。今の容子は光り輝いている。