イエローダイヤ・マン1254

 僕はなんて幸せな男なんだろう。みんなもそれ聞いたときに、こいつ、馬鹿か?って一瞬にして思っただろう。僕にはそういう面が確かにある。本物の馬鹿志向なのだ。誰もが僕を騙そうとしていたし、僕自体が、今日こそ人を騙してやろう!!ってそう粋がるも、最後は騙された側に、いつの間にかいる。しかし思ったのはそういう騙される人間っていうのは常に人に愛されてやまない。ここが人を、面食らう体制に持って行く。誰もが嗤うを超えた境地にいざなわれる・・・これこそが滑稽の境地ではないだろうか。僕が常に、いい人を演じたい・・・っていう心を持っているからで、そこに皆が注目する。そして皆がいい人を利用しようじゃないか?ってなる。それでも僕が充分幸せだったことが言える。いい人とは馬鹿を指すからだ。こういう結末になってもまだ、僕はどこかで人を信じている。皆の心の中にある善良を信じている・・・こういう僕だから?これからの前途は洋洋だと思えてくる。いい人万歳!!っていう具合に。だってそうじゃない?日本人としてそれはもっとも大事な風貌ではないか?イイ人を演じようとしないでも演じていること自体、すでに、驚愕の領域・・・なんていうか、凄い難しい球を獲れた外野手の気持ちになっている。それが僕の偽らざる人生だろう。