デニム・ブルー・サファイアママン4の9

 マイノリティには様々な項目があってまだ、容子には控えていたこと、しかも私も深く関与していたのです。実際の社会ではあまり目立たぬゆえ、必要とはされないけど、これが重要ではないのか?って予測はあったのです。外から帰って家の中でほぼ人形をおんぶして遊んでいたあの子が、突然、意味不明なことを言い出すのです。いいえ、私は知っていた、そういう質問がいずれは来ること。容子はこう零す。あたしには人の考えていることがわかる・・・みんながそうだってつい最近まで思っていたの。でも違いあることがだんだんわかってきたの。紐で背中にくくりつけてあげていた人形に語りかけているのです。どうして自分は人の心が見えるのに、それがみんなには見えないの?能力が自分だけにあることが怖いって・・・あたしは素早く火消しに行きます。大丈夫よ、みんながみんな、見えない訳じゃない・・・本当に??そうよ、心ある、能力のある人はどこかに存在する。本当に?でも・・・容子は不安そうに首を擡げる様子で問いかけるのです。もしも悪い人に出会って、その人の悪い心が見えたとき、どうすればいい?きっと怖くなって怖気づいてしまう。大丈夫よ!!って私は励ますのです。それしか出来ません。本当に容子の疑問は的中なのです。悪い人の心が見えてしかも自分に対面をしたがっていたらば?母としての力量も同時に問われていたのです。