夫はたぶん、正常路線を追っている…私にはそれもある程度まで理解出来てはいた。しかし本当に皆が皆、同じ考えでいるか?というとその子によって差も生まれている。同じ本を読んでも、言える。みんなが言いそうな感想文をしたためる子供よりも全く違う見解を話し始める異色の子供、そして異端と呼ばれる、そういう希少な脳を持つ子供がいるのでは?が憶測としてあったことが事実です。しかし世の流れはいつも高い方から低い方へ自然と流れていく、足並みが揃っている。手押し車を押して歩き方が上手くなった容子に、心で語りかけると返してきます。この三個のあひるの頭が次々動くところが凄いの!?って。私もしっかりそれを見つめます。歩くたびに動く。一回も間違いなく皆が機動を揃えて・・・そのおもちゃの玩具を歩くのみで使用ではなく凄い商品だあなあって感動を伝えるこの子に驚くのです。お膳まで行くと楽にそこへ渡っています。そしてお膳についた傷を見つめるのです。以前大ゲンカしたときに、あたしは怒って、このお膳に包丁を叩きつけてしまった。包丁の形に赤い塗料が取れてしまっていた。しかし容子はそのことを随分後になって話すのです。小学生のとき・・・それまで怖くて言えなかったのでしょう。子供の時だから、赤ちゃんの時だからって、全員が覚えていない訳ではないのです。