ブラックオニキス・マン81

 五三焼きカステラは通常とは違ってカステラに黄身の香りがふんわり乗って生地にも重厚な香り織り込まれてあると母は言うものの、実際に食したことは一回あったかないか・・・なぜだろう。長崎人でさえ、そうなら、このカステラのファンがどこにいるのか?そこを僕は吟味する。どこに消費者が?誤算くね?と五三くね?が今回のテーマだ。随分と高級でそれが手に届かないとまでは言ってない。実はお土産店に行けば手に入りはする。ただそこまで行くのがメンドイだけ。でも地元民なら違った理由もあるかも?と僕は質問してみた。どうして今まで、食べてみようと行動に起こさなかったの?って。他の県の人からプレゼントされる機会はない訳だから自分で率先しないと食べる機会は出来ない。意外な答えが隠れているのでは?って僕なりに考慮して待っていると、法外な答えが返ってくる。母は黄身が五、白身が三という分け方こそが発見だと思うって。それを食べる前に自身でやることがあるって。文学にもこの手法を生かせないか?その共通裏技が必ずあるのでは?と邁進してきた・・・それが、ブリッバーだと言うのだ。黄身が五で、白身が三。確かに八つある宝石・・・僕はここまでしたたかな人間をかつて見たことがない。拝んだことがないが、自分にもこの遺伝子が引き継がれてある・・・図らずも感動してしまった。