デニム・ブルー・サファイアママン2の14

 私はまずオルガンを親友から貰い受けます。しかしまだ、それに座れる年齢でない。そこで親友に訊くのです。音階をまず教えていく動作を知り、紙鍵盤を毎日見せるようにします。そこでまだ、音が聞けるわけではないのに効果があると彼女はいう。最初は全く意味がわからない。なぜ、鍵盤置くだけで見せるだけで意味が生じるのか?彼女は音が出ないから察知のいい子は自分で想像するのよ?って。じゃあ実際に音を聞くということは長く経過したあとがいいのでは?って私は2ヶ月過ぎて初めてドレミを聞かせます。それまでは想像をさせていた段階。今でも思い出すのは、ダンス音楽を聴きつつも、音階をたどっていたのでは?と思える容子のあの表情です。当時は私自身まだ、ジャズのレコードは持っていません、全部社交ダンスミュージック。それらのレコードに針を乗せるとき、わくわくするような表情を見せる。私も同じようにわくわくする・・・。これでも効果があるんだなって。親友がずっともっと先をすでに行ってた。しかし焦ることはよくないと言われ、まだまだ同じ動作の積み重ねでいたのです。そのコによって谷間があるという・・・。情操の谷間です。そこを会得すればみずから好きになっていくという話法だったのです。