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 僕がおねしょをしてしまった時・・・そういう時は必ず夢が関与した。お漏らしに及んでしまった・・って気が付いた時はすでに遅くて、今みたいにファブリーズとかなくて散々苦労した。僕がそれを隠すために早々と布団を押し入れに直すと、この仕草でばればれになって母に、どうしたの?って即座に訊かれる。布団はいつも自分で畳んだことがない。だから相手は、ええ?ってなる。僕はそういう具合に、行動自体が悟られやすい性向にあると言える。夢の中で僕は夢の登場人物に問い掛ける。ここはトイレですよね?相手はすぐに答えてくれる。もちろんトイレだよって。本当に?って僕は再度、確認する。相手は、どうして信じられないんだ?って。僕は答える。トイレと言われて、もしもそれが違っていたら、目が覚めたとき、大変なことになる!!おねしょになってしまう!!って。相手は笑いながら、疑い深い奴だよね?って。しかしトイレに行きたいんだろ?ああ、もう我慢出来ない!!そんなに我慢すると身体によくないよ、正真正銘のトイレだから!!って。僕は相手に会釈してトイレに入り用を足す。この最中に目が覚める。苦い湿りが僕を網羅する。何回そういうことを繰り返したか?っていうと無限大に近い。よくも騙されるもんだな?ってみんなが思うとすれば当然。それらの会話は今・・・僕の感性の一部になっている。