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 僕の心はスカイブルーだ。なんていうか、いきなりブルーに心を支配される。ブルーっていうと普通は憂鬱指している場合思い浮かべるが、なんか気忙しくてもブルーなら最後まで完走出来る気がしてならない。僕が通った小学校の運動会では必ず四種類のリボンをゴールしたあと胸に付けてくれた。ただし四位まで。安全ピンにリボンを付けてPTAの人達がゴール付近で待っていてくれた。一位赤!!二位黄色!三位緑♪、四位青。なんでこういうのを覚えているのか?みんながいぶかるのも想定済み。僕は最後まで赤が貰えなかった生徒だ。足の速い級友がうらやましかった。ジェラシーの究極を僕は感じて、のたうちま回りそうになっていた。走る競技は三つ以上ある。だから足の速い連中はリレーにも参加で、三つ以上のリボンを、これみよがしに胸に付けて闊歩する。自分には皆無。惨めで嫌だった。トイレに逃げ込んで出て来たくはなかった。その時・・・僕は思ったのだ。そうか!!足の速い連中たちの今日の晴れがましさは、決して毎日ではない。勉強出来て足も速ければ別だが、滅多に両刀使いはいない。少しだけ、ドキドキは収まった。今日だけの話、今日だけの栄誉。それなら僕も便乗しとこうって思い直しトイレを出る。僕はこういう具合にジェラシーが強過ぎる傾向にある。