母には文才があるのだという。しかしそれは本人の思い込みでは?と家族が全員思ってここまで来たことは事実。これだけ投稿して家事もしないで・・・いや型どおりにはやったと当人は言う。だからそれはそれでいいけど、もし、本当に文才があるのなら、僕を以前勤めていた会社に戻してくれないかな?って当人に冗談めかして振る。僕だって、母がまさか、本当にしたためて会社に手紙を出すなんて思えない。プライド高い部位もある、頭を下げることと同じだからだ。あんな一流中の一流を辞めたのは僕の彼女の望みでもあったし、それを僕も陰で押していたのもあった。夜勤があった。ヒル勤だけになれないのか?を僕なりに模索はしたが叶わない夢だと分かる。まじ、仕事が出来る人がやはりヒル勤を射止めている。このリアルに僕は他山を取らざるをえなくなる。しかし一旦会社を出て自由行動してみると、就職活動がいかに険しいかが僕の頬をひっかきながら撫でていく・・・母親がプラス志向で明るいだけに僕も二週間振りに実家を訪ねて辛い気持ちに陥る。父には転職を覚悟で会社を辞めたことを報告せずじまい。なぜなら父はこの会社に入社を決めた時にまじで喜ぶ。四季報を片手に身体全体で喜びを表していた。それなのに、僕は、相談もせず、母にだけ、伝えて今、就職活動。結果を仏壇の前にちゃんと座ってまだ報告すら出来ずいる。母はどう出るのだろう。本当に文豪なら前の会社の社長に手紙を書いて欲しい。ダメモトでもいい。もちろんヨルキンだってへっちゃらだ。