bo37

 今の時期だから就職が難しかった?とは僕は思わない。むしろ逆だったと思う。転職に最高の時期だったにもかかわらず僕は三日で新職を失う。みずから退職を願い出る。僕に合ってないな・・・って思いつつこれから先、長い間勤務することはそれが嵩張れば嵩張るほどに難しくなることを察知した。僕の三日間は消えた。職歴には載らないのだ。それでいいかなって思う。無駄使いしたようで僕はこの会社に入るまでのおよそ一ヶ月様々なことを想像し夢を見た。母のもとを訪ね言葉のシャワーを浴びた。その真価はあったと思う。本来なら嫌でも這いつくばって努力の努を引き出すしか道はなかったのに僕は踵を返す。母にはすぐにラインを貰う。暫くはアルバイトでもいいのでは?と。僕が兄弟が多いことでみんなに心配かけたことを母が言う。期待感もあっただけにそこを母親は突いて来る。今の国の情勢が就職戦線にも影響を及ぼしているのでは?とは母は言わない。ただ、僕の真骨頂についてをもう一回煎じ詰めるようにってそう揶揄してくる。仕事はお金を生み出す為に頑張るものだけど好きな分野ならアルバイトでも熱が入るでしょ?母はそういう気持ちでコンビニで頑張ったんだな!!は僕にも分かっている。好きなら大凡のことには堪えられる。僕はしかしそこまで母のようにはなれないのだ。