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 まさかの事態で僕の就職は決まらない。本当に、まじやばい。しかし母親の無限の愛に僕は今にもひれ伏してしまいそうに感動する。入院になっても即あたしの扶養に入れてあげるわ、お役所に談判してでも国民健康保険頼んであげるって。僕は母の愛が盲目なのは前から知っている。子供を甘やかし過ぎるこの一点だろう。しかし二人いる兄達には厳しかった。この差異って??僕が生まれると同時に新聞投稿開始だったことが大きいのよ♪って話してくれた。僕が生まれて十二年間、毎日欠かさず新聞投稿を続行出来たこと、そしてもうひとつ存在するらしい。それを聞き僕の溜飲はおりる。なんと、宇部で初支店長になって僕が誕生したという。父が48歳だった。最初は僕が生まれることは家族のみではなく、親戚一同心配し反対したのだという。もうこの歳になって子供が生まれることは大変過ぎるって。僕が生まれて五人兄弟なるからだ。しかし母はゴリラのようちゃんでゴリ押し!!難攻不落の要塞を誰にも踏ませなかった。僕はこのままずっとニートでいることは出来ない。彼女にこう言われているからだ。辞め癖が付いたら人生まずいのよね?って。彼女の方がしっかりしている。母親はドリーム志向なのに彼女はリアル志向。僕はどっちつかずのヘナチョコ野郎だ。