yd1076

 本当にゴリラに愛される彼女。愛されるのも当然で彼女がずっと三十年も動物園に通い追い求めてきたゴリラ。この軌跡と奇跡を僕は初で知って感動の渦に巻き込まれる。彼女はゴリラの絵を描かせたらきっと日本一だろう。彼女の上を行く者は?それはちょっと想像が出来ない。なんでここまでヤミツキになれるのだろうか?僕は自分がまだ年金プロジェクターとして軌跡を踏んでいないことに気が付かされる。これじゃあいつまで経っても奇跡も来ない。三十年の歩みを見て小さくなっているのではない。ゴリラが彼女に挨拶している場面をしかと見たからだ。しかもこっちに入って来いって催促する。僕らはきっと猛信しているのだ。人間だから誰も踏み越えられない知識見識、それを包括する感性を持っているって。誰もとは、動物たちを指している。しか~しそれが脆くも過去形になる。動物の中でも挨拶が出来る、しかも愛情を表現出来る種類があること・・・。こんな感動はあの時以来。あの時とはある人物と話していた時・・・僕は誰も知らないことが常識的に考えて商売上のリスクだと発言した。するとその人が誰も知らない方が、チャンスのくす玉がでかいってそうおっしゃるのだ。僕は当然いぶかる。知名度ゼロの人間の方がチャンス大きいなんてこの人、ちょっと頭が変だ・・・って。チャンス倍速の法則を僕はその場で伝授される。知名度が全くなければそれは絶対都合と呼ぶ。むしろ、ない方が将来的には大きくなる・・・寝耳にウォーターだった。