アクアマリン・マン25

 生者と死者、このふたつの物体を分けるのは溌剌と希望に燃えてるか、それともすでに諦めが先行し固まるかの線引きにある。誰だって非凡な夢を描きたい。しかし、現実が追い打ちを掛けてくる。何をするにも、財力を問われ、人を動かすにも経験や実績が知名度が必要だ。何もかも一人でやり遂げるのは本当言って難しい。誰にもおいそれとは出来かねることをひとつひとつ、まことしやかにクリアして行くのならこの国にも光明が差してくるだろう。生前僕は、出し渋りと随分容子に言われた。カネに細かく1円のお金にも拘った。出さない為に、決死の攻防を繰り返して来た。そんなカタブツの僕でさえ朝飯前だったあやつ。操れる者が存在しなかっただけだろう。これからは違う。世の中はダイジェストに変わって行くだろう。f:id:hn0709:20211128123536j:plain