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 僕は結構せこい人間だ。親父が亡くなっても、もしかしたらまだ使用出来るのでは?って出光カードを持ってスタンドを一周して止める。親父が亡くなったのは今月の引き落としが終わってから・・・。じゃあ、今でもこのカードでガソリンを入れて・・・あああ!!大変な事実が頭打ちに来る。通帳がブロックされていることだ。なんで俺は・・・親父が存命中にあのDカラーのダイヤモンドを購入していなかったのか?今更後悔しても遅い。後ろ髪強く引っぱられる。通販の場合はカード番号と簡単な本人確認で出荷される。そこを思うと僕は自分がもはや一円も余裕がないことで落ち込む。コンビニで最後の買い物を現金でする。お母さん食堂の梅干しだ。お茶漬けに入れてすする。美味くてこれならセブンイレブンにも劣らないって思いはするものの最後だと思うとやり切れない。僕が親父の存命中にあのダイヤモンドの指輪をゲット出来ていれば結婚への軸は整ったのに・・・それくらいDの威力は大きい。二十万円超でもあのカードなら充分限度額内。それなのに僕は視野を怠った。これ位の買い物を現金でしてしまえば今の僕の貯蓄では近々にも底を突くのは目に見えている。かといってジルコニアでは自分の良心が許さない。こんな僕にも一筋の光明が見えてくるのだろうか。イエローダイヤ・マンの1111がやって来るまでには目鼻だちを整えたい計画はある。