今度の転職でもっとも財布の紐がすり切れそうになるのはやはり家賃の手出しだろう。これまでは会社の寮扱い。他は給料面もそうは変わらない。しかし全く変わることも言わないといけなくて心華やぐ。実はスーツを着ての仕事。こういうリッチは初で今からスーツの選定で頭を生地が駆け巡る。スタイルピッチで余念がない。しかしやっぱり皆がどういう身のこなしを主流にしているかを知るも先決と僕はまずはるやま、青山イオンへ参上する。なんかこうフレッシュマンになった気がするから不思議だ。いや、転職であろうとフレッシュには違いない。しか~~し搾りたてオレンジジュースを一夜冷蔵庫に入れておいたような存在だろうか。決して搾りたてではない。飲むときにはかき混ぜ棒も必須になる。三年ごとに、思えば僕は転職を繰り返している。なんで三年だろう。そこまで考えてあの言葉を思い出す。苦しくても嫌でたまらなくとも三年は勤務っていうのもあの言葉。石の上にも三年がある。そうか、君は疑問があったけど辞めずに三年ここに勤務したんだね?って。しかし今回は一年半で転職だ。どんなに僕が異業種に憧れていたかが鮮明になる。半導体とばかり向き合っていると、いつかどこか世間とのずれも生じる。この違和感を僕なりに是正しようと転職に出た。僕の憧れの先輩はこの業界にいる。彼は胸を張ってこう言う。僕は洋服の青山のスーツを着ていますって。