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 俺もびっくりしてサンサンクドの杯について調べていた。こんな風に僕は知らないことばかり・・・三三九度さえ知らない日本人なんて滅多なことでいないだろう。姉は改めて橋田ドラマの凄さにのたうち回っている。夫を演じる大倉さんの演技も迫真だ。自分が部下を連れてきたのに妻は相手にもしない。怒っているのだ。それで昨日は妻をパチーンとビンタ。でもこれが俺にとって嬉しい痛みになる。今じゃどうだろ?これくらい当たり前なのにギャーギャー言われてビンタも出せないことが無作為だ。僕らは本当に日本人か?って正直思ってしまう。部下を一人ではなく四人も連れて来た夫も確かにやり過ぎ。家計が持たないっていう妻の悲鳴も分かる。すると夜になって仲直りしようと夫が妻のシングルベッドに行くが相手にしてもらえない。こういう時なんだ・・・シングルベッド二個を並べて眠れるっていう仕草。形式がいい。もしも布団ならどうなったの?って僕なりに考察する。妻の人権にきちんと配慮のホテルツイン方式に僕は憧れ抱く。子供を挟んで川の字にはこの家庭はならない。子供部屋が二人の子供にはそれぞれ宛がわれきちんと自分の時間を堪能出来る。夫婦の寝室の片隅にパソコンが置いてある。この情景にきっと姉は憧れを抱いただろう。それが手に取るように分かる。姉よりも十三歳上だった伴侶は、僕が生まれた昭和37年〔1962年〕に第二地銀に入行。そこを思うと僕の歴史と被る。貴重な金融人材を失った。