僕は自分の統率力に自分でひれ伏したい気持ちに駆られる。誰も僕の言ったことなんか見向きもしないのか?の諦めではなく、仲間を試すことにした。昨日僕が六時上がり8分前にまずファミチキが残り三個になって、スパイシーが残り一個になる。僕は七十歳の女性スタッフに言ってみる。あくまでもお試しだ・・・。お願いします!!ファミチキとスパイシー揚げて下さい!!おばちゃんはチっとした顔をするが確かにブツがない。それで大義そうに冷凍庫の中を開けて出そうとして止まる。ど、どうしたんですか?早く揚げないと僕達はもうあがるんですよ?待ってよ・・・おばちゃんは姿勢を正す。私のシュッキン〔レジを使用してのバーコード勤怠〕が先でしょ?ああ、そうでしたね♪彼女が僕の言う通りに動きたくないってのは分かる。僕は34歳の若造でしかもファミマ経験は半年足らず。しかし彼女はエブリワンの時代からいる古兵なのだ。でもね?って彼女は語りかけてくる。ファミチキは二個になって揚げる、それがいいと思うの。わっかりました~~じゃあ、スパイシー揚げて下さい!!ええ?っ。揚げる時は一緒が効率いいでしょ?僕は心の中にらしからぬ自分がいたことを考慮する、猛省する。誰も僕の指示なんか受けないしその兆候は微塵もない。このことは逆に良かった。せいせいした気分でタイキンを終えると買い物なしで車に戻ってエンジンを掛ける。ああ....時間中、僕は、アイス抹茶ラテを購入して飲んだ。そのことをすっかり忘れていた。もちろん出光マイドカードでだ。