ただ単に肉体労働が少ないからって女性が男性より長生きしている理屈を焙り出しても意味がない。なぜなら心的要素は女性にのしかかって久しかった。男の思いのままを演出することで精も根も尽き果てたはずの女性が、なぜ男性より五歳以上も生きることが可能なのだろう。要するに医学的なことはよくわからないが、僕なりに俺の了見で話してみたい。女性は気分転換が凄く上手い。そこを男性も見習う余地があるということだ。男性の心の器はそれにしても狭い。女性の器の五分の一にも満たず、チャリーンとすぐに割れてしまう陶器だ。それに比べて女性の器は割れない仕掛け、ここが長生きの秘訣となる部位だろう。こころを全開にしてフィットネスに通ったり、夫の介護の合間に、そば屋でかっ食らったり、だいちゃんで大買いをしたりで、上手に時間を回している。同じ場所で悶もんと悩むのではなく気分転換が上手い。これは時間飛行していると見ていいだろう。男は凝り固まって物事を論じる癖がある。右のものは右にあって動かす時にこれまた妻を使う。左に移動する位は自分でやったら？って妻が言い返すとこのざまだ。亭主になんという口にきき方するんだ？？って。そういうのやこういうのを吟味していくと結婚はつまらない。僕がソッコー仕分けした理由もわかるだろう。男女の主従関係は江戸幕府で終わったはずなのに、日本男子が自己都合で続行した代物。そういうことまで言ってしまえば僕は快調～～溜飲がたった今、下車したところだ。
