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 毎日気モチが張り詰める瞬間も無ければ、かといって縛られるのも嫌。こういう僕でも完全に魅了されることがある。風景や絵画、そして写真だ。僕は夜になって素晴らしいイルミネーションがあることにはっとする。矢上からドラッグストアモリに行く最中。夜の中で煌くのはクリスマスを前にしたモジュールタウンが出来上がっている。小さな小屋で百万円しないものがどっさり並ぶオープンタウンが見えてくる。それは植木職人が長崎で最も集まっている植木芸術の町、古賀の先でイルミネーションは僕達の未来まで醸し出していることにはっとする。将来的にやはり個人の枠組みは大事でそれが約束されていれば働く意欲、そして仕事欲のみならず、人生への期待も膨らむかと思う。僕は中国の動きに注目をしている。民主主義には確かに穴もあるが、中国の場合、すでに監視体制に入っている。いいものにも悪いものにも蓋をして得るものは、実は限りなく少ない。僕達は国民として昨日のことを決して忘れまい。そうでなければ今後漸進不可能だろう。横田めぐみさんが拉致された日にあたる。11月15日、世間では七五三と呼ばれ華やかな神社での家族の風景。みんなに前途があって美しい。しかし一人の女性も救えなかったでは政府として言い訳は出来ない。複雑な国と国の軋轢や深い事情が絡むのは分かる。しかしどうせ人のことだから・・・運が悪かったのよって開き直っている人間がなんと多いのか、横田さんはきっと生きている。