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 僕のような馬鹿息子は日本広しといえどいまい。自信があるわけではない。母が僕を溺愛したのも教師を辞めて子育てに深く関わって僕という子供の魅力に母が嵌ったことも一理はあったな?ってまるで自画自賛だがあえて、したためよう。姉は子供としてちっとも面白くない人間で、今でこそ、ひっちゃかめっちゃ化しているものの当時は出来る生徒だった。中学に入る時は300名中一位だったらしい。しかし、ど田舎の小学校で一番ったって知れている。僕らの中学校は当時、戸石小学校、古賀小学校、矢上小学校の三校から東長崎中学校へ集まって来ていた。今は橘中があることで、戸石の面々はそこへ行くし、高城台小学校が出来て矢上小学校か、どちらかを選べるかもしれない。僕も子供がいないからそこがはっきりしないが高城台小学校の初代校長は父の従兄弟の子にあたる。伯母も長期間戸石小学校に勤務していた。子育てをもしも僕がしていたらどんな子供に育てたいか?頭の中に希望がどんどん湧いてくる。まず三輪車からだろう。そして僕は一足飛びで補助なし自転車を与え、一緒にサイクリングに行ける体にしていく。子供が怖がっても絶対にやらせる。しぶとくサイクリングを一緒に出来る身体にもっていく。心の中に去来するのは僕は出来る、だから息子のお前には出来ない訳ないだろ?遺伝的運動能力があるはずって。これがそもそも僕の思い込み?子供を育てたことがないから解らない。勘弁してくれって結局なる。